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森光子、ドクターストップ「放浪記」中止 [影視]

森光子、ドクターストップ「放浪記」中止
2月27日7時52分配信 サンケイスポーツ

 女優、森光子(89)の主演舞台「放浪記」の5、6月公演(東京・日比谷シアター・クリエ)の中止が26日、主催の東宝から発表された。主治医らが4時間にも及ぶ上演は森の体に差し障りがあると判断し、森も受け入れた。1961年の初演から数え、昨年5月に2000回を突破した森の命ともいえる作品。森は書面で「毎日眠れないほど悩みました」と断腸の思いをしたためたコメントを寄せた。

 「放浪記」の公演中止は、約9カ月前、同作の2000回達成に沸いた東京・帝国劇場にあるけいこ場で発表された。

 緊急会見した東宝の増田憲義専務(63)によると、森は今月18日、都内の病院で公演前に行う定例の健康診断を受診。翌19日に出た結果は「数値上まったく問題なく健康そのもの」。だが、主治医は「4時間の大作に連日出続けることは、本人の体に差し障りが出る恐れがある」と懸念。森の所属事務所、東宝ら関係者が協議の上、同日、結論を出した。

 森にとって「放浪記」は命と同じ。公演中止を森に伝えた際のショックはいかばかりか。2日間思いあぐねたマネジャーが、21日夜、意を決して“ドクターストップ”を伝えると、森は「本当に周りのいろんな方が温かく配慮してくれたことがうれしい」と気丈に答えたという。

 森は戦後、結核を患い片方の肺を失ったが、日頃からスクワットやエアロバイクで肉体の鍛錬を積み、卵や肉を意識的に食べるなど健康には気を使ってきた。通算2017回の公演を成し遂げ、女優初、最高齢で史上17人目の国民栄誉賞を受賞したのもそのたまもの。ゆえに、代役による公演、演出の変更案などは「毛頭なかった」と増田氏。さらに「入院ではない。皆様にその悲しい顔を見せるのがしのびなかった」と会見に出席しなかった理由を語り、中止決定から発表まで数日要したのも、森の心中に配慮してのことという。

 森はこの日東宝を通じ「役者にとりまして、舞台をお休みするということは、これにまさる苦しみはございません」と心境を綴り、観客やファンに向けて「どんなにお詫び申しましても済むことではございません」と精一杯の謝罪を記した。

 今後について、増田氏は「元気になったらまたご相談したい」と再演に含みを残し、「来年は帝劇100周年。別の舞台の制作も検討している」とし、森も意欲を見せているという。

 女優、森光子の“千秋楽”はまだ先だ。



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