慎吾「座頭市」、先輩・勝さんに完成報告

慎吾「座頭市」、先輩・勝さんに完成報告
3月26日7時51分配信 サンケイスポーツ

　ＳＭＡＰの香取慎吾（３３）が２５日、東京・港区三田の蓮乗寺に眠る俳優、故勝新太郎さん（９７年死去、享年６５）の墓参りを行い、主演映画「座頭市　ＴＨＥ　ＬＡＳＴ」（５月２９日公開、阪本順治監督）の完成を元祖座頭市に報告した。

　勝さんの当たり役、盲目の渡世人・市に挑んだ香取。「『思い切って一生懸命やりました。１人でも多くの人に見ていただくように頑張ります』と墓前に誓いました」と振り返り、「勝さんからは一言、『おーそうか。そうかそうか。オレも見るよ』と言ってもらえた気がして、グッときました」と感無量の表情に。

　勝さんは１９６２年から２７年にわたり計２６作のシリーズに出演したが、香取は１作目「座頭市物語」（６２年）の殺陣シーンで研究。自身の殺陣の出来栄えについて、「（１００点満点で）１２０点！」と胸を張った。

　撮影中ずっと目を閉じて臨んだため、「完成品を見て驚いた。殺陣が本当にスゴくてビックリした」と自賛。阪本順治監督（５１）も「『危険だから薄目を開けていい』と言ったんだけど、彼の意向で完全に目をつぶってやった。それで単なる殺陣ではないリアリティーが出た」と、香取のプロ根性をベタぼめだ。

　製作側は今作が座頭市映画の完結編と断言している。香取は「この作品がどんなにヒットしてもパート２はないのは残念」と漏らしたが、最初で最後の香取座頭市の公開を、天国の元祖座頭市が一番楽しみにしているに違いない。