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<いきものがかり>「ぴったりだった」8年前の曲「ノスタルジア」が映画「時をかける少女」主題歌に [影視]

<いきものがかり>「ぴったりだった」8年前の曲「ノスタルジア」が映画「時をかける少女」主題歌に
3月11日19時55分配信 まんたんウェブ

 83年、原田知世さん主演で大ヒットした映画「時をかける少女」が、女優の仲里依紗さん(20)の主演で映画化され、13日公開される。主題歌は3人組ユニット「いきものがかり」の「ノスタルジア」が起用された。彼らは83年に原田さんが歌った「時をかける少女」のカバーにも挑戦し、映画の挿入歌として使用されている。両曲を収録したシングルを10日に発売した「いきものがかり」の3人に話を聞いた。【服部美央/毎日新聞デジタル】

【写真特集】インタビューに応じた「いきものがかり」

 「時をかける少女」は67年に発表された筒井康隆さんのSF小説が原作。72年にNHK「少年ドラマシリーズ」でドラマ化され、83年に大林宣彦監督が映画化。その後、何度かドラマや映画が作られ、06年には、仲さんが声優として主演し、原作のヒロイン芳山和子のめい、紺野真琴を主人公にした劇場版アニメ(細田守監督)が公開され、大ヒットした。今作では、和子の娘・あかりを主人公にし、交通事故に遭った和子の願いをかなえるために、あかりが72年にタイム・リープしようとして、誤ってその2年後の74年を訪れる……という物語。

 「いきものがかり」は、リーダーでギター担当の水野良樹さん(27)とボーカルの吉岡聖恵さん(26)、ギターとハーモニカ担当の山下穂尊さん(27)の3人組。06年にメジャーデビューし、08、09年に「NHK紅白歌合戦」に出場した。

 吉岡さんは映画を見て、「自分の父親がギターを弾きながら『一緒に歌おうよ』って誘ってくれたような懐かしいメロディーが流れてきて、自分の両親もこういう青春時代を送っていたのかなと想像できた」という。また「原作が好き」だという山下さんは「原作とは全くストーリーが違って、物語自体が新しい。新しいリメークの仕方だと思って新鮮だった」と話した。

 水野さんは映画の主題歌「ノスタルジア」について、「“時をかけちゃった”ような曲。これこそタイム・リープしたような感じ」と表現。同曲は水野さんが19歳のころに作詞作曲したが、デビュー後はアルバムなどにも収録されず、ライブでも披露されることはほとんどなかったという。水野さんは同曲を「(デビュー前の)路上ライブの勝負曲。この曲をやるとお客さんが立ち止まってくれた。お世話になったライブハウスの店長さんや僕らを最初に拾ってくれた事務所のマネジャーとか、いろんな人とのつながりが、この曲をきっかけにできたっていう、自分たちには意味のある曲」と振り返り、「だから本当は(これまでに)出したかったけど、タイミングがなかった」と明かした。

 そして今回、映画の脚本を読んだ水野さんは「(歌詞の)『時計の針』っていう言葉や、言葉の端々が映画のシナリオとぴったり合っている」と感じ、書き下ろしの新曲をオファーされていたが、この「ノスタルジア」を主題歌にと提案した。水野さんは「まさか8年前に『時をかける少女』の主題歌になると思って作ったわけじゃない。(この曲は)このときを待っていたんだなっていうぐらいぴったりと合って、リリースすることができた」と笑顔で、「本当にこの歌詞は『時かけ』にはまっていて、言葉を聞いてもらえる実感が持ててうれしい」と語った。

 同曲は今回、デビュー前に収録した音源を使用して歌のみを新たに録音した。吉岡さんは、曲ができた当時の心境や歌い方について、「ミュージカルをやっていて、『(歌の)主人公の気持ちになって歌おう』と曲をとらえていた。(歌詞を見て)救いようのないつらい経験をしていて弱々しい子なのかなって、打ちひしがれちゃってる感じの印象で、声を細く、ビブラートをたくさんかけて歌っていた」という。そして今回は「(曲の)主人公について語っているストーリーテラーというか、ナレーターの役割として歌っている方が近い。こういう女の子がいてこんな思いをしているよってことを伝える方に回っている。(主人公の)女の子のキャラクターも恋に破れているんだけど、もっと強くいてほしいなって感じで、仁王立ちして歌っているイメージ。曲のとらえ方が変わった」と歌い方の変化を語った。

 また、吉岡さんは、松任谷由実さんが作詞作曲し、原田さんが歌った「時をかける少女」のカバーについて、「(原曲は)すごくチャーミングで、全然自分と違う世界観を持っていると思って。ハラハラする感じが可愛らしかった。すごいいい曲だし、その世界をこわさないようにしたいと思った」という。曲をカバーするときには「そのエッセンスをまねしたい」という吉岡さんは、「自分も純粋な感じで歌えればと思った。(原田さんが)裏声で歌ったりするところを、自分もまねしたいと思って裏声でいこうとするんだけど、(自分の声は)届かないから、じゃあ私はここは思いっきり太く地声にしていこうかなと思ったりして、楽しみながらやりました」と話した。

 水野さんはアレンジについて、「印象的なイントロがあるので、それだけは残しておこうという感じだった」という。また「僕らの下の世代は曲を知らない人たちだから、はっきりと曲が伝わるように気を付けた」といい、山下さんのハーモニカが「『いきものがかり』らしい」と自信を見せたが、「松任谷さんや原田さんに聴いてほしい?」と聞くと、「怖いですね」と及び腰だった。

 また映画になぞらえて「タイム・リープしたいところ」を聞くと、吉岡さんは「自分がいないときの『いきものがかり』の路上ライブを見に行きたい」、山下さんは「親が今の僕と同じ世代のころに行きたい。ぼちぼち結婚する年なんで、デートとかしてんのかな」と答えた。水野さんは「高校デビューをもう一度挑戦してみたい。おしゃれとか全然できなくて、ちょっとだけジェルをつけたりしたけど失敗したんです。もし成功していたら、もうちょっとおしゃれな人間になっていたんじゃないかって」と話し、吉岡さんと山下さんを苦笑させていた。

 08年発売したアルバム「My song Your song」、09年に発売したアルバム「ハジマリノウタ」がオリコンアルバム週間ランキングで初登場1位を獲得し、紅白歌合戦に2年連続出場、4月にスタートするNHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の主題歌を担当するなど、今年も大活躍だ。今後の目標は「(25日から始まる)全国ツアー」と声をそろえ、吉岡さんは「47都道府県をくまなく回るっていうのが自分たちらしい。聴いてくれる人がいる場所にちゃんと行くっていうのがすごい大事なこと」と話し、水野さんは「半年間なんで、一公演の事故もなく無事終えるっていうのが一つの目標」と語った。また山下さんは「(バンドを)ずっと続けていこうって常に思って言い続けてきた。今年はツアーで最後まで走り抜けるので、沖縄でおいしい泡盛が飲めたらいいな」と笑顔を見せた。

 <プロフィル>

 99年に結成。ストリートやライブハウスでライブ活動し、06年に「SAKURA」でメジャーデビュー。“泣き笑いせつなポップ3人組”がキャッチフレーズで、映画「時をかける少女」の主題歌と挿入歌を収録した17枚目のシングル「ノスタルジア」を10日、発売した。25日から埼玉県を皮切りに、9月11日の沖縄公演まで全国47都道府県58公演を行うコンサートツアー「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2010」を開催する。


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